Banaras

2003年02月24日

バナーラスもちょっと聞くとどこ?と分らないと思いますが、インドのヒンズー教の人達がガンジス河で沐浴しているところと説明すると「あぁ、あそこ?」という反応が戻ってくろところです。私が今回のインド行で一番行きたかった場所・都市だったので、学会が始まる2日前にインドに入って、わざわざ国内線まで乗って行ったところです。
デリーからは汽車もバスもありますが、へたすると12時間以上もかかりそうなので、思い切って飛行機で行きました。結論から言うといくらお金を投資しても行く価値あり!!



2003年02月24日

バナーラスやガンジス河のことは、日本のマスコミなどでいっぱい紹介されているので、ちょっとした先入観もあるかもしれないですが(汚い、匂う、不潔、怖い、カオス、混沌している、、、)全ての話はほぼ事実(現実)でした。
私はこの町に着いた瞬間から早くこの町から脱出しよう、逃げようとばかり思いました。今まで生きてきた中で一番の混沌さに巻き込まれて、頭痛が始まり、最初はどうなるかと思いました。



2003年02月24日

ガンジス河は、現地ではガンガと呼ばれていて人々にとても愛されています。人々はガンジス河がある町で生活していることを自慢に思っていて、みんなHappyと言いました。
私の目にはだだの濁流にしか見えないところで、生活の全てを平気でやっていました。生も死もそこにありました。貧しい人も裕福な人も、同じガンジスの水の流れによって流れていました。急に自分が哲学者になったようなことを言っていますが、その町にいるとそんな風に考えざるをえなくなる不思議な吸引力がありました。ガンジス河の夕日を遠くから眺めながら、世界で一番混沌としているこの町の見えないモラルに近づいたような気がしました。そして、急いで逃げなくても大丈夫ではないかとも思うようになりました。



2003年02月24日

綺麗なものと汚いものの区別は一体だれが決めるのかな?この世にいる私達は本当の私なのかな?人間が持っている欲望や競争心などは、本当にたいしたことではないかもしれない。全てガンジス河は包んで優々と流れていました。不思議!
バナーラスは綺麗なシルクの産地としても有名で、話によるとブッダが子供のとき(ブッダはインドのある国の王子様だった)バナーラス産シルクの服を着用していたとの記録も伝わっているくらい有名。



2003年02月24日

地元の人にシルクを織っているところに案内してもらって、ちょっと織ってみましたが、なかなか高難度テクニックが必要で失敗ばっかり、邪魔もの扱いされました。
ちょっと気にもなり胸が痛くなったことは、シルク工場がかなり暗くて狭いところで、子供が手伝いとして働かされているのを目撃したこと。目も悪くなりそうだったし、空気も良くなかったし、小さな手で一所懸命仕事していました。でもみんな笑顔でした。どこの国でもその国のルールがあり、社会様式があるので私がどうすることも出来ないことですが、これからインドが解決しなければならない(解決してほしい)インドの悩み(そこの人達には当たり前かもしれないですが)の1つだろうなぁ、と思いました。



2003年02月24日

「ステキなサリーをゲットしてセクシーなインド美人になろう!」は、インドに行く前の私の目標だったのですが子供達の労働力搾取の影が残っているような気がして結局買えませんでした。日本に帰ってから考えて見ると、買ってあげる事が彼らをちょっとでも助ける方法ではなかったのかなぁとも思っています。





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