28th International Horticultural Congress (IHC Lisboa 2010) 参加報告

 

28回国際園芸学会が2010822日〜27日の会期で、ポルトガルのリスボンにて開催されました。私はこの学会に参加し、現在、京都府立大学大学院で行っている研究についてのポスター発表を行いました。

 

学会会場

学会会場はリスボン市内にある、Lisboa Congress Centre でした。テージョ川のすぐそばに位置し、会場からはテージョ川にかかる「425日橋」が望めました。しかし、少々不便な場所で、市街地からは地下鉄と路面電車を乗り継いで、3040分程度かかりましたし、会期が観光シーズンでもあったため、路面電車は日本の通勤電車のような混雑具合でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


学会の概要

 822日 受付

       オープニングセッション

             ウェルカムパーティー

 823日〜26

      研究発表、セミナー、テーマ別セッション、ワークショップなど

 827日 産地見学1dayツアー(日程の都合で参加せず)

 

学会の規模はかなり大きく、研究発表は口頭発表、ポスター発表合わせて3200題余り。その他にセミナー、テーマ別セッション、ワークショップなどが4日間にわたって行われました。

企業展示

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


発表について

 この学会では発表数が多かったため、ポスターを掲示できる期間は前半あるいは後半の2日間のみでした。私は前半で、発表日は24日でした。

 国際学会で発表するのは初めてでしたので、緊張しましたが、ポスターセッションの1時間はあっという間に過ぎてしまいました。終わってから、もっと丁寧に説明すべきだった、もっと積極的に話をすべきだった、などと反省する点が多かったです。今後、英語をもっと勉強し、国際学会において自由にディスカッションできるようになりたい、と思いました。

 

 

 

 

 


リスボン市内の様子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リスボン市内の様子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


全体としての感想

 

今回、初めて国際学会で発表するという、貴重な体験ができて良かったと思います。また、各国の様々な年代の研究者の発表の様子は大変刺激的でもありました。ポルトガルでの開催ということもあり、英語が母国語の人は少数派だったように思います。それぞれが母国語なまりの英語で発表するわけですが、少々英語が下手でも、若い学生を含め、みな堂々と発表しておられ、その積極性を見習いたいと思いました。

また、ポルトガルへ行ったのも初めてでしたので、地中海式気候を体感できたことも良かったです。日本の今年の夏は猛暑でしたが、ポルトガルでも今年は特別暑かったようで、日中は日本と変わらない暑さでした。しかし、朝晩は気温が下がり、半袖では寒いほどでした。また、夏は降雨量が少なく、特に8月はほとんど雨が降らないということなので、土は乾ききっていました。植物にとってポルトガルの夏はかなり過酷なようです。夏のヨーロッパというと、街角や窓辺に花々が飾ってあるのでは、と期待しますが、ポルトガルでは残念ながら、そのような光景はほとんど見られませんでした。それも、このような乾燥した気候では難しいのだろうと思われました。

今後さらに研究を続け、英語力もつけて、また国際学会で発表できるよう、日々努力を続けていきたいと思います。